昨日はヨガの8段階のなかの1段階目。
今日は2段階目を説明していきます。
(この2段はどうしてもながくなりますので、悪しからず)
第2段階目二ヤマ
修練による心の浄化
個人に対してすべきこと
第2段階目の『二ヤマ』の中にも5つ段階があります。
1)シャウチャ(体を清潔に保つ・清潔さ)
2)サントーシャ(足るを知る)
3)タパス(肉体を鍛錬する・厳しさ)
4)スワディヤーヤ(自己の教育)
5)イシュワラプラニダーナ(自分の行動と意思を神に捧げること)
第1段階目のヤマが全人類共通の戒めに対し、二ヤマは『個人』への規律として守るべき行動の掟となります。
1)シャウチャ
身体の浄化は幸福に必要不可欠である。水浴(シャワーやお風呂)のような良い行いは、身体を外から清め、
アーサナ(体系的な動き)やプラナヤーマ(呼吸法)は内から清める。
アーサナによって
*身体全体の調子を整え、生活の乱れによって生じた毒素と老廃物を取り除き、
プラナヤーマによって
*肺および血液を清め、神経を浄化をします。
しかし、『身体の浄化よりももっと大切なことは【心を浄化】すること』
すなわち、
*憎しみ
*欲望
*怒り
*情欲
*貪欲
*妄想
*うぬぼれ
以上のような、心を乱す感情を浄化することです。
さらに、もっと大切なことは
『不純な思考を追い払って知性(⭐︎ブッティ)を浄化すること』。
⭐︎ブッティについてはまた後日説明します。
✴︎心の不純→⭐︎バクティ(崇拝・信仰)という水によって洗い清めることができる。
✴︎知性や理性の不純→スワディヤーヤ(自己の教育ー二ヤマの4つ目)によって焼き消せます。
↓
これらの内なる浄化は⇨【光と喜びをもたらす】
そして、
ー慈悲心の生み出し
ー苦悩・失意・悲しみと失望(⭐︎ダウルマナシャ)を取り除く。
↓
慈悲心が深くなると⇨【他人の過ちや欠点だけでなくて『美点』がみえるようになってくる】
↓
他人の美点を尊敬することによって
⇨【自分のことも尊敬することができるようになり】
=この心は悲しみや困難と戦う時の助けとなる=
心が澄んでいるときは精神統一(⭐︎エカーグラ)しやすい。
精神集中によって、感覚を統制すること(⭐︎インドリヤ・ジャヤ)ができ、そのとき自己の身体という神殿に入り、心という鏡の中に本当の自己を見る用意がができたと言える。
この赤字の部分はとっても深いので、また何回かに分かれてお話していきたいと思います。
そして、もちろん
*身体
*思考
*言葉の浄化
*食物
さらには、
*清潔に準備、調理すること
*食物を入手する手段
も清らかでなくてはいけません。
ここでまた、ベジタリアンにならなくてはいけないのか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
そうではなく、人それぞれ生まれ育ちや国などが違く、土地の伝統や習慣、文化により決められていることもあり純粋に個人的な問題ではありますが、ヨガを行うと自然と菜食主義者になっていくのは私も体感しております。
そして、アイアンガー先生自体も、ヨガの修道者は集中力と精神向上のためにやがては菜食主義に変えねばならないと言っています。
食物は
*健康増進
*力
*エネルギー
*生命力をたかめる
ためにとるべきものなのに対して、現代社会ではコンビニエンスストア・ファーストフードなどの手軽にとりあえず、腹を満たすものが充満しています。
食物は
*質素で
*栄養があり
*水分を含み
*落ち着かせてくれる
食物を選ぶことが大切で、
ーすっぱいもの
ーにがいもの
ー塩辛いもの
ーぴりっとするもの
ー焼け付くような味のもの
ー新鮮でないもの
ー味のないもの
ー不潔なもの
は避けるべきとされています。
こう聞くと、ヨガは色々あって、守らなくちゃいけないことも沢山でこんなにいっぱいできない!
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
実は、私はヨガを始めたのはNYが初めてで、この様な哲学を学び始めたのもアーサナ(体系的な動き)を数年習った後でのことでした。
ですが、ヨガ(アーサナ)を繰り返し練習していた私は、アイアンガー先生の本を読んだ時にはすでに身体が勝手にこの状態の方向へ向かっていました。
ですので、
ー冷凍食品は食べない(死んだものを食べない)
ー新鮮なものを食べる
ー不潔なものはたべない
ーお腹が空いた時にご飯をたべる
こんなことを自然に行う様になっていました。
アイアンガー先生の本の中にも、
人は空腹でもないのに食べる生き物。
と、言われています。
嗜好に従った食べ方をすれば⇨過食し、消化不良をおこし、身体の調子を乱す。
私は、こういう感覚が皆様に伝わるかわかりませんが、
『胃がおもくなるものか、そうではないか』で、判断することが多く、
外食する際も、食べる時間と消化の時間を考えて食材を選ぶことがほとんどです。
もちろん。現代社会で全て自分の望み通りに行うことは難しいので、たとえば夜ご飯を友人と食べに行くときは、
朝と昼で調節するなど行って、友人と一緒にいるときは、私は100%楽しんで食事ができるようにコントロールします。
それが、他へ対してのリスペクトであり、自己の身体へ対してのリスペクトと感じています。
NYでのトレーニング中は、足や手の爪が伸びているとすぐにチェックがはいり、注意されました。
トレーニング中もいろんな方面から『ヨガ』を学んでいきます。
身を清めること。というのは、一言で表せないのですが、理解できましたでしょか?
次回は第2段階目の中の2番目『サントーシャ』をお伝えいたします。
YukaNewYorkYogaでは哲学を重んじながらヨガを指導しております。
まずは体験からお待ちしております。
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