毎日毎日忙しくって、土日も働いているんです。
なんて日本ではよく聞く話で、それに対しても本気で『大変ね』なんて思うよりも『あ~よくあるよね!』なんてサラッと流すのが日本の社会なのであろうか?と、私にとっては常に疑問があることの一つ。なんか自然じゃない。こればかり思ってしまいます。
さて。
グナスという言葉はおそらく聞いたことがない方のほうが多いかとは思うのですが、アシュタンガヨガの8支則(8lims)の中の第5プラティヤハーラのうちで紹介されている『ヒンドュー哲学による3つの種類がある意識』これをグナと言います。3種類あるのでスリーグナなんていうこともあります。
私がヨガを深く学び始めたころに学んだことですが、ヨガで学んだことというのは全て『自らの経験と共に、一生をかけて学び続ける』と、経験するたびに何度も思うことがあります。
3つのグナとは。
1。サットヴァ
2。ラジャス
3。タマス
と。これまた聞いたことない言葉ですが、この三つにはしっかりと性質があり、ふむふむ納得。と、ヨガを行ったことがない方から、目に見えないものを信じない方までもを納得するヒンドュー哲学があります。
タマスー活力がなく、寝てばっかりで何もしない。集中できず、部屋の掃除もしないで、食べた食器も洗わず、ゴミも溜めっぱなし。。。。Eメールを返すこともなく、だらだらとすごす。無知。とにかく自分を下に引っ張る。
ラジャスー活発的。野心的で行動力がある。嬉しいと悲しいがはっきりしているが、突然明るかったのに落ち込んだり動きが激しい。一箇所にいることができずに、いろんな人といることを好み、見栄っ張りで傲慢。カッと怒ったり感情的に。
サットヴァー純質。調和がとれている状態。慈悲深く他人との調和そして理解をする質。
これだけ見ても、あーあの人はタマスだな。あの人はラジャスだなと。。。周りに思い当たったり、ご自分の性質がどこに近いかを(恐ろしい中)読んでいるかと思います。私がアメリカと日本に住んだことがあるという経験から、完全な自分の意見ではありますが、日本では悲しみからの怒りが多いきがします。ニュースをみても、自分を見てもらいたかったから人を傷つけてしまったり、という事件が多々目にとまります。私はそんな時にふと。また3グナを思い出します。
『タマス』質とはその質が多い人は社会を悪くする方向に知恵をつかったりします。
なので、このニュースに関してはタマス。
『ラジャス』質が多い人は自分自身に満足していないのでもちろん。他人の幸せは望めないのです。
そして、友達や家族に降りかかっている大変なことなどに対しても自分のもののように受け止められることができない質。つまり他を思いやれないんですね。自分がいっぱいいっぱいで。
時々、お店や街中、電車の中で怒りが強くある人をみると(いろんな状況はありますが)そこは怒らなくても?と私の中で思ってしまうようなことでも激怒している人。
『ラジャス』質が多く存在します。
両方強くある人は、嫌なことがあったら朝までお酒を飲んで踊ってタバコを吸って、
暴飲暴食したり、不摂生したり。コンビニご飯やファーストフード。そして、またそれに対して落ち込んで、また友達と騒いで一時期の喜びを感じてはまたタマスに戻る。たくさんこういう人を見てきました。アメリカでも日本でも特に都内に住む人に多く見られる傾向なのかな?と思います。
自然に触れ合ってたらなかったんじゃないかなとか。時々私も環境の偉大さを違う角度から再確認することがあります。
ヨガではこの、ラジャスとタマスの質をしっかりと自分自身と向き合ってそれをサットヴァの状態に持っていくこと・変化させることができます。『チッタ・ヴリクティ・ニローダ』(これはまたブログで)。ヨガ哲学では『自分の本質は意識にある』と言っています。よく、最近の流行りで『意識は現実化する』とか、『引き寄せの法則』とか。『潜在意識をコントロール』などなど。。。
沢山の多方面からのアプローチはありますが、結局のところ。ヨガ哲学と同じ。『意識は個人を超えた存在』ということですね。だから、いつも意識を大切にしてそして、見張っていく必要があるんです。自分自身をよくするのも悪くするのも本当に自分なんです。それも全部無意識に。怖いですね。人間って。よくできすぎていて自分で自分をコントロールできる人の方が少ないんですから。。。
この表もなかなか↑面白いですね。どの食べ物が多くありましたか?または食べ過ぎだったり早く食べたり。。。?!コーヒーダブルショット、イライラ、お酒大好き、騒ぐの大好き、みんなでいたい。けど、(または)とか、一人になってだらだらして、無気力、何もしたくない、肥満気味、部屋は汚い。。。なんて、どちらかまたはどっちも当てはまる方。是非自分自身を監視し始めてみてくださいね。やり方がわからない!なんて方は是非お近くのヨガスタジオの門を叩いてみてください。
大尊敬するアイアンガー先生の本から。
『ヨギは、これら3つのグナをもつ者でもある。ヨギは自分自身と自らの感覚が追い求めがちな対象を常に厳しく調べ、研究する(アビヤーサ)ことによって、どの考えや言葉や行動がタマスによる者で、どれがラジャスによるものかを学ぶ。そして絶え間ない努力によって、タマスにより生じた思考を取り除いて撲滅し、サットヴァの気持ちをもとうと務める。サットバだけになると、人間の魂は最終的なゴールにつながる長い道程を前進したことになるのだ』
そう。絶え間ない努力。
何十年もかけてきた肩こりを一回のヨガ、カイロ、針、マッサージでなおらないからヤブ医者だ!なんて思っている発想と全く一緒です。何十年もかけてつくった心の習慣。ヨガに1回来ただけでは正直絶対変わりません。ヨガを行いながらご自身の人生の経験をみていく・厳しく観察する。努力はご本人しかできません。
ヨガは1つのツール(道具)にすぎません。
ヨガが合わないな。と感じれば、なにか他のものでもいいのかもしれません。ただ、私は経験から心身ともにヨガが向いていたのでヨガを選びました。3グナ。。。なかなかしぶとそうですがw私も学び続けたいと思います。
「ティーチャートレーニング」の中でもこの3グナ勉強していくんですが、習ったはずのものを人に伝えるためにまた復習していると、さらに発見があったり、昔の自分と今の自分の心の変化に驚くことが多くなりました。ティーチャートレーニング という名前ですが、こんな哲学を学ぶ時間なので、そろそろ私もティーチャートレーニング という名前すら排除しようかと思っています。
皆様に是非受講いただきたいと心から思っています。ヨガをやったことがない方も是非ヨガのコース受けてみてくださいね。お待ちしております!