ヨガの八支則
を耳にした事はありますか?
英語では
8lims
というのですが、パタンジャリ(※下記ご参照ください)先生の書いたヨガスートラの第二章の教えの事をさします。
ヨガのTeacher Trainingを受ける方は恐らく…
誰もが知っているであろうヨガスートラ。
私の卒業したOM Yogaでは、サンスクリット語、英語で勿論この意味の全ての筆記試験がありました。
(ということで、恐らくヨガの先生には必須な項目です。)
第一段階 ヤマ
第二段階 ニヤマ
第三段階 アーサナ
第四段階 プラナヤーマ
第五段階 プラティヤハーラ
第六段階 ダーラナ
第七段階 ディヤーナ
第八段階 サマディ
といって、このように8段階に分かれた教えがあります。
(以下パタンジャリのヨガスートラより)
この教典はパタンジャリという聖人によって紀元前から綿々と受け継がれたヨーガを、紀元後4~6世紀頃に記述され完成されたといわれている教典です。八段階の積み重ねによって構成されています。この総合的なヨーガの行法は、その目的に到達するために、日常の生活においての行動の規範である禁戒や勧戒を山の裾野にして、段階的に体を整え、呼吸を整えながら、順次に山の高みに上っていく道のようです。そして、この実践の過程において、五つの鞘からなる総合的な私達の存在の各層に働きかけ、人間が本来備えている肉体と精神とそして霊性の資質や能力が高められ、バランスあるものとなり、心身の健康度が飛躍的に高まり,その人自身の生き方(自己実現)に多大な実りをもたらすものとなります。
心の平安を得るためには、他者とのエネルギーの交流の中に私達の存在が成立しているという事実にめざめ、自ら発する他者への行為を良好にする事が大切です。
これは「出したエネルギーの質が、何らかの形で、同じ質のものが当人に帰ってくる」
と云うカルマの法則を基盤にしています。
禁戒の後に勧戒という順序は、命に良い事をなす前に、まず命を害するものをとり除くという事が先決で、医学でいえば薬を飲む前に、毒を吐き出させるという事になります。これを「金剛律(ダイヤモンドの戒律)」の後に「黄金律(黄金の戒律)」という順序となります。
今日は。このなかの1つであり1番はじめの。
【第一段階 ヤマ 「禁戒(きんかい)」】
について。
ヤマの中にもさらに5つの意味があります。
(以下ヨガスートラより)
① 非暴力(アヒンサ)…仏教では不殺生戒
生きとし生けるものに無用な暴力、殺生をくわえない。
すると、害されなくなる。
② 正直(サティア)…仏教では不妄語戒
言葉と行動を一致させ誠実なものとする。
すると、信頼を得る。
③ 不盗(アステーヤ)…仏教では不盗戒
他人の物、時間、喜びなどを不当に盗らない。
すると、豊かになる。
④梵行(ブラフマチャリヤ)…仏教では不邪淫戒
性的エネルギーを適切にコントロールする。
すると、強健になる。
⑤非所有(アパリグラハ)…仏教では不貪戒(または不飲酒戒)
所有欲を克服し、ものに執着しない。
すると、生の目的を悟る。
そして。この3番【不盗(アステーヤ)】
実は。Yuka NewYork Yogaでは皆さんが必ず行う事の1つにあたります
皆様が毎回、ヨガのクラスが始る10分前にお越し頂き、こうして自然にアステーヤでは無い事を行っています。
意外と簡単でしたね
そして、ヨガのこのスートラの考えから物を見ると、
レッスンの遅刻。
というのは、実は【不盗(アステーヤ)】だったりするんです。
自分自身の遅刻でクラスが遅れてしまい、皆様の時間を盗んだ。
と。ヨガの見解ではそう判断。
ヨガを行う事によって、自然に時間を守る習慣が出来るのもヨガを行う事の素敵な事の1つでもありますね
Namaste,
遅刻は原則的に受け付けておりませんが、10分まで可能です。
扉が閉まっている時は講師が扉を開けるまでドアの前でお待ちください。
また、1時間レッスンの場合は遅刻は5分までとなります。
(※)
パタンジャリ(Patañjali , デーヴァナーガリー:पतञ्जलि)は、インドの文法学者。心と意識の哲学的側面に関する箴言に富むヨーガの重要文献、『ヨーガ・スートラ』の編纂者。